コクーンの中でもぞもぞ
このごろ、人は心の内側で生きているんだな、と実感する。
壁の外へ出るなんて一生に何度かしかない。つまり心の中をそのまま人に見せてしまうこと。一生のほとんどをコクーンのような心の中で生きて、このまま孵化しないいろんな思いを育ててしまっている、生まれない子なのだ。もぞもぞと半分死んだようになって。
でも、望みが外に伝わり、受け入れられること以上に人間の幸福なんてあるんだろうか?望みをもつこと、かなうこと、それが幸福のすべてなんだろうと思う。小さな望みでも、実現する世界こそ、生きるべき世界だと思う。どのくらいの大きさの世界を選ぶのかってことも。
このままではいけないんだろうな。