2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

女の最良の友とはライバルのことなのである

大学時代に、とても美しい知人がいた。彼女には別のまた美しい友人がいて、よくふたりはつるんで歩いていたけれど、それはまるでバーバラ・クーリーの「しらゆきとべにばら」みたいで、男子学生の注目の的だった。 数年後、1人が先に結婚する。相手はいわゆ…

半蔵ボケ

いよいよきたか・・・といっても、私は5歳の頃からよく学校へいくつもりで、学校の先の土手に上って「あれ?どこへいくんだっけ?」と考え込むような子だったので、ボケは年のせいばかりともいえないけれど・・・。表参道から半蔵門に向かっていた。多分、ち…

陰気ですね!と褒められて有頂天

イラストレーターのワークショップに参加した。絵は上手じゃないんだけど、描くのは好きなの。不器用な手先でも案外色なんてきれいにつけられるCGはなかなかいい画材。夢中になって描いていた。隣で仕事をしているのは、プロのデザイナーさんで、背の高いカ…

夏の表象

夕方、マンションの廊下の吹きつけ壁に蛾がとまっていた。夏が始まるなという頃になると、ぼんやりと褐色にともる廊下の明かりのそばに蛾がとまる。梅雨入りはしたみたい、ちょっと前までは芯のほうがひんやりした風も吹いたのに、今日あたりは灼熱無風の昼…

アニー・ホール一流の度胸

ダイアン・キートンの本名はホール、愛称はアニー。元彼のアレンが作ったアニー・ホールは、彼女の映画、なわけ。つくづく、らしいよね。風呂場に蜘蛛が出たからって、別れた男に泣きつくくせに、フェミニズムをプンプンさせて自立!とか言ってる・・・わけ…

ピンクのプードルとピンクのおじさん

信号を待っていた。隣で待っているペールピンクのトイプードルはディオールのランニング?を着ている。NYのデザイナー夫妻が書いた絵本「動物に服を着せてはいけない」という絵本でいうところの「我々のギリギリ」レベルのあのシャツね。妙齢の美しい飼い主…

Under copricorn

文化屋雑貨店で、ジャンクなアクセを探していた。大陸系のものとか面白いビーズモノが格安で手に入るので、たまにのぞくことにしているの。で、そこでハイティーンの女子が二人。「うちのおかあさん獅子座なんだよね。」「あっいいなあ、かっこいい・・・う…

ヴァルデモート

かつて、レイフ・ファインズに似ているといわれると、機嫌の悪くなる友達がいた。「クイズ・ショウ」という映画を見ていて、「なんかあなたに似てない?」というと「よく言われるけど、ああいうあごの弱い(feeble chin)男に似ているなんて、うんざりだよ。…

N夫妻の秘密のワイン店

驚くべき発見。前々から神宮前在住の食通プランナーN夫妻御用達の酒屋があるとは聞いていた。 そしてついに、ずっと探し続けていたそこ、ついに見つけちゃったよ!やった!!ごく普通の商店街の酒屋なのである。店を入って1メートルくらいまでは。しかし、ひ…

有楽町で逢いました

偶然、有楽町の駅の近くで彼女とすれ違った。学生時代は、ほとんど話したことがない。友達の友達で、ちょっと遠い存在だった優等生。その後、その友達の結婚式で「将来がわかんない」などという話をしていた。本気にしたわけじゃないけど。何でもできる人だ…

ほんとにつぶれました

知らない人には30代半ばくらいだと思われているワタクシですが、中身はしっかり古い。今年の頭に椎間板がベロンとなったのは、治ったみたいなんだけど、今度は左胸に激痛が・・・。数ヶ月「癌かもしれない」と心配し続けていたけど、このたび前から予約を入…

ヘンリー・ダーガー

原美術館へ行って来た。死後、大家さんが部屋を掃除していたら膨大な数の自作本と挿絵が見つかった。ヘンリー・ダーガーはほどんど路上生活者のような身なりをして、生活するだけの仕事をするほかは、自分の部屋で自分の内側の世界で物語を描いていたけれど…

デップのツボ顔

きらきらアフロを見ていたら、ジョニー・デップが来日して300ものオファーを蹴ったのに、オセロの松嶋のインタビューは受けたという話題が出ていた。前にも3回会えたんだって・・・。きっと、不思議でしょうがないからだと思う。極東の俗っぽい国にやってきて…

梅酒つけました

本業が最近わりと暇なので、いろいろやってるんです。曽我の南高梅を取り寄せるわけだ。世にある花のうちでも白い梅ほど好きな花はないの。控えめだけど香りが高くて、なによりも春の先駆けのまだ寒い2月にエイッて咲くのが潔い。冬の空気に一筋くらい「あ…

い、一本ですか・・・。

三越本店の魚屋を通ったら、鰹のいいのが入っていた。皮付きでタタキにしようと思って、サクを買おうと思ったら、皮付きが売り切れ。魚屋さんは「一本持っていく?」と卸してくれる気まんまん。小さいながらも丸々とした鰹が一本氷の上に寝ている。結局半身…

コドモに殴られる

私は愚鈍なほどに温厚で、普通カッ!となったりしないのだけど、それだけに自分でも驚くほど感情的になることがある。ヒステリーと言われてもしょうがないくらいに。コドモの算数を見ていると、ちょっとした躓きに感情的になってしまい、暴言を吐いちゃうん…

サイドウェイ

大木戸門から新宿門にかけての640メートル、新宿御苑に沿って緑道がある。珍しく土の道で、巨木の並木が夏でも日差しをさえぎり、木漏れ日がさす。代々木方面に仕事があるとき、あえて通ることにしている。まるで中央ヨーロッパの森のような天をつく巨木…

マリリンを肩に担ぐ

昼間、ぼんやりテレビを見ていた。「帰らざる河」だわ!これって見ているんだろうけど、覚えていない映画のひとつ、「ナイアガラ」とちょっと混ざってしまうしさ。酒飲みで人殺しの父親とそれを知らずに父を慕う息子、息子を預かっていた酒場の女が、広い西…

アルファロメオで公文のお迎え

夕方、近くの公文がはいっているマンションの前にスカーレットのアルファロメオが停まっているんだけど、小さな男の子のお父さんらしき人の車。彼は中肉中背で四角い顔に手入れのいい口ひげ、あごひげで18時にコドモのお迎えに来られる職業らしい。5歳く…

ジャンボジェットって

ジャンボジェットとか新幹線って座薬に似ている・・・やはりあれだ、空気抵抗を回避するためには、ああいう流線型が必要つうことね。なんかに突入するには、ああいう形がいいわけだ・・・当然それにも似ているってことか・・・。ジャンボが行きかう、成田で…

固有名詞を叫んでみる

外苑前の通りで、「●木太郎さんがね」とちょっとした大きめの声で言ってしまったら、前を行く金持ちそうなカップルが、バギーごとガバッと振り返った。知り合い?また違う「山●功くんがね」と言うと、また振り返る人が。固有名詞をはっきり道端で発すると、…

俺様主義者

下の子は、「●ちゃんランド」というのを構想中。そこには下の子の着ぐるみがゲートで来場者と握手をする。●ちゃんゴーランドとか、●ちゃんコースターとか恐怖のお化け●ちゃん屋敷とかがあるんだって。今キャンペーン中で、●ちゃん携帯ストラップが抽選で10…

ハグハグ

コドモを抱きしめたいと思うことは、時間を巻き戻してまた1人になってしまいたいと願う気持ち。ひとつの塊になってしまえば、千の風に巻き上げられても、はぐれずにすむから。元々は1人だったのに、身二つになったから、なんか心配なんだもんな。朝、コド…

山田チカラでございます

と電話口で言うのが、なんかちょっと・・・という女主人。でも山田チカラさんが出した店の名は「山田チカラ」なのだ。「山田でございます」に落ち着いたみたいだけど、普通のお宅みたいですね。茶懐石みたいな地中海料理?ジャンル?よくわからないけど「美…