プライドの値段

ある仕事の契約で、5万円ギャラが少なくなった。でもそのせいでその仕事を受けられなくなる。やる気もあるし、できると思うのだけど、でもその「値段」ではじめ予定していた質の作業をどうしても提供できない。

ああ、と思う。私のプライドの値段は5万円なのだな。「たかが」なのか「そんなに」なのかはよくわからないけれど、5万円少ない額を提示されて、それでもいいですと言えなかった。どうしてもそれではできません・・・といわざるをえない私がいて、だってプロなんだから、1人でやっているんだから、誰も守ってくれないんだから・・・とあさましさへの嫌悪を押し殺す。でも、そうやって生きてきたのだもの。チームの仲間を途中で裏切ることになるのだろうけれど、でも・・・。

ちょっとだけ、明日からどうやって、どんな顔をして生きていこうかと迷う。