にんげんがいるぞ

生まれたての赤ん坊の匂い、写真を見ると記憶の中にただよってくるけれど、もし私が人を食う生き物だったら、あの匂いを探して狩りをするんじゃないかと思う。生きていくうちにいろんな匂いをまとって、大人になっていくけれど、ベースにはあの甘いような酸っぱいような赤ん坊の匂いがあって、フェロモンみたいなものと混ざっていくのかも。「にんげんがいるぞ、わかいぞ!」とひとくいのセンサーが働くとき、きっとあの匂いがフックになっている。