マクラのようなお餅

土曜日は、千葉からトラックで八百屋さんが来る。朝、公園の前にやってくるので、野菜はここで大方買ってしまうんだけど、今日は、新顔があり。

八百屋といいながら、千葉なので、漁師の親戚から小魚の「練り物」や、「じゃこ」や「干物」もあり、他の親戚からはお赤飯とか、おこわもあずかってきている。そんな中、枕のようなうす緑色の物体を発見。
「おばさんこれなあに?」「ああ、海苔餅だねえ」「どうやって食べるの?」「塩味がついているから、薄く切っておかきに焼くんだねえ」「はあ、なるほどね」
面白いので、一本買う。楕円形で長尺30センチくらい直径10cmくらいの大きな塊だ。

もってかえって、食卓へ置いておいた。ふと気づくと、上の子がなにか切っている?
「お餅焼いていい?よかった?」別にいいんだけど、それは薄く切っておかきに・・・という間もなく、ぶつぶつとおおぶりに切られた枕は、ふっくらと焼かれ、しょうゆを塗られて、海苔をまかれ、少年の胃袋に・・・ああ、焼きたてのおかき・・・残りを急いで隠す。