おにぎりのいいところ

子どもは、おにぎりが大好き。極小チビのころは、赤ん坊の手でもてるサイズのおにぎりをラップに包んでいつも持っていた。具はなくて、干鱈と鰹節と乾燥わかめをコーヒーミルでひいておいたのと(しばらくコーヒーが磯風味になる)青海苔胡麻、じゃこ、ゆかりなどをまぜたふりかけをまぜこんで、さらに海苔をまいたものが定番。夏はこれに梅干が入るか、本体が薄い酢飯になる。弱点もある、よくあるカッコいい薄い円筒形にも、エッジの効いた鋭角な三角にも握れない。曖昧三角になってしまうのは、手が小さいからかも?

おにぎりにおいては、さながら兵糧のような完全食を目指してしまうのは、なぜだかわからない。なんか、ちゃんとしなくちゃと思うのだ。

どんな出先でも、博物館でも美術館でも動物園でも公園でも、親は兵糧をもっていると思いこんでいるので、子どもは小腹がすくたび、「おにぎりない?」と聞く。期待されるので、つい、いつももって出るんだけど、やっぱり、完全食だよ!と思うのは、水分まで含んでいる点。仮に飲み物が買えなくても、なんとか飲み下せるじゃないですか。

子どもたちの好物を聞かれて「おにぎり」と答えるっていうのは、なんか質素で、あまりにも裸の大将だけど、おにぎりさまのおかげか?子どもは二人ともお地蔵さんそっくり、素直に元気にそだっています。

もし、街で偶然会っても、いつもおにぎり持ってるわけじゃないからね。

本日の夕飯
ローストチキンブレスト アリゴ(オーベルニュ風マッシュポテト)野菜のポタージュ ヴィゴのパンオノア(贅沢!) チリの安シャルドネ