春風のおとしもの

yogodog2006-03-22

♪芽が出て、膨らんで、花が咲いて♪

昨日の午後、唄いながら散歩をしていたら、子どもの手にポンと桜の花芽が落ちてきた。強風だったので、枝から振り落とされたんだろう。そもそも、「春をさがしに」出かけてきたので、嬉しかったみたいだ。小さな枝に12もつぼみがついている。せっかく風がくれたんだからと、大事に持って帰る。

子どもは、小さな枝に調度いい小さなプリンの容器に水を張り、花を生ける。仕上がりを見に行くと、水中花のようにたっぷりの水に沈んでいるよ。
「これじゃあ、桜さんおぼれちゃうよ、お水はちょっとにしなくちゃ。」
子どもは今朝も、桜の赤ちゃんの水を替えて、大事なお人形をお守りに囲む。
今日から保育園に行くので、桜が1人になってしまうから。
「さみしくっても泣かないでね。お友達を貸してあげるよ」小さなやさしい声で桜の枝に話しかける。子どもの心が通じて、この迷子の花芽も、外の親樹のようにちゃんと無事に咲いてくれればいいと思う。

何があっても、春がくるんだなあと思う。