きれいな心で

原稿の校正(間違いさがし)をするとき、必ず心をきれいにしておくことにしている。まず、洗面器にお湯を入れて、オイルでマッサージをしてから両手を暖める。かわいたきれいなタオルで拭いて、両手がスムースに動くようにしておく。

それから部屋をきれいにして、机の上をブランクにしたら、細いアカペンと、定規とけしごむとよく尖らせたエンピツと、修正液を出して、深呼吸を3回して、頭の中の温度が3度くらい下がって、すっとするようにイメージをする。

それから、ものすごく集中!して一度文章を素読みして、二度目は元資料から確認してデータ調べ、三回目はまた違う資料を参照しながら校正をする。時間があれば、一時間後にまた同じ作業をする。二順目で間違えを見つけると、しまった!と思うと同時に、ちょっとうれしい。迷子になった子どもが見つかったみたいに。

だからどうした!ということなんだけど、気分がいいんだよね、修正したり、きちんとデータを参照するのが案外好きみたいで。校正だけ仕事にしていたころもあったんですけど。いつのまにかまた書くほうに戻ってしまったけど。


そういう充実した気持で、できるような文章の仕事もたまにあるけど。最近はなんかキモチがあれるなあ。