どうも弱いな

こないだまで(私のなかではね)つくってた本の編集者に言われた。あら、強いとでも思ったの?

そうそうそうなの、私はものすごくやさしい性質なの。強い欲求とか、絶対に!こうしたいっていう強い熱意が迫ってくると、どうぞどうぞ、そんなにそうしたいなら、気の済むようにしなさいね、って瞬く間に受けてしまうの。だって、了解をとっているって彼女言ってたよ。それがほとんど嘘だなんて、知らなかったの。もう任せられないから自分でするなんて、怒っちゃって・・・もう!ちゃんとギャラは頂戴ね。

20年前、男女雇用均等法が施行される年、社会心理学の授業で「達成要求」についてのリサーチをした。学生に「親子の会話」を想定させて、どのくらい達成願望が強いかということを調べる。50人の学生で、男女は半々、男女の別なくアンケート調査をして、達成願望が強い人は社会性があり、出世とか仕事に熱意をもって、成功するポテンシャルがあるってこと。
教授は講評で、「本学は、男女問わずアグレッシブな学生が多いね。でも、1人社会的にピカイチにだめな奴がいる」

そのだめな例を発表「(父と息子の会話)息子:お父さんこの干物、なんかちょっとすっぱくない? 父:男がいちいちそんな細かいことを言うな!だまって食え!ばか者!・・・というなり、父はさりげなく席を立ち、隣室の小ダンスの引き出しをそっとあけ、すばやく胃薬を飲んだ。」

「これはどこにも達成願望がない例だね、これを書いた学生は絶対出世しないだろう。個人的には好きだけどね、こういう奴。」って。

というわけで、私はかなり有名な社会心理学の教授に「達成願望ゼロのだめな奴」と認定された過去があるわけなの。

権威あるだめな奴なの。ふふふ。