無目的ホール

義母と昼食会。何かと忙しい人ばかりなので、母に都内に来てもらうことになった。
久々のなだ万本店。

オーソドックスな和食店。すだれのランチョンにガラスの箸おき、おわんの柄は花火という超保守的に和風で普通にしっかり美味しいお昼を食べる。

その後、台風の合間を縫い、庭園を散歩し、satsukiでピエール・エルメのマカロン(ヴァニーユとローズとショコラとピスタチオ、レモン)とクワトロフォルマジオの特大マフィン(極うま)を買い、解散。しかし、オータニ。ビルの谷間にポッカリとある日本庭園は、10年一日のごとく鯉の食い気まで変わらず。

母は浦和に住んでいる。駅の西側には伊勢丹もあり、バスロータリーも大きくてにぎやかなのだが、これまで東側はひっそりしていた。再開発が進み、この秋には東口にparcoがオープンする。巨大な複合ビルは、小さな家を大量に潰してできたもので、低い宅地に突然現れた巨大なピラミッドみたい。駅を降りてみると、遠近感がおかしくなる。自治体の肝いりで再開発されている東口だけど、市民はちょっとシニカルみたいね。

母はソシアルダンスを習っているのだが、今度ダンスの先生がパルコの最上階にあるホールでダンスパーティをするんだそうだ。
「なんでしたっけ、そうそうパルコの無目的ホール。」

おもわず、鮎の天ぷらを噴出す。