「40歳の向こう側は崖

だとでも思ってない?若い子って!」
同い年の友とつい気炎を上げる。自営業の女性で、40歳をすぎると、どういうわけか業者としては年下が雇い主のことが多い。そういうところで「40歳」といったとたんに、珍しそうに観察されてしまう。
「まだ女のつもり?おしゃれなんてするんだ!そんなに年をとっても!」みたいな???

しかも彼女はシングルで、中学生の娘がいて、しかもつい最近、その成長期の娘にバストサイズを抜かされたばかり・・・でも、まだまだ現役の女なんだから!とまた気炎を上げる。
第一、彼女は30代前半にしか見えないし、キップがよくてきれいでスレンダー、手に職があって、1人でコドモを育てていて、かっこいい!他にもいっぱい男なんているのに、まだ娘の父親を愛しているからなんて、日本男児はどうなってるの?彼女を1人で放っとくなんて・・・。

今日も「しっかりしなさいよ!」って叱られた。よく叱られるんだよねえ、この人には。わざわざ叱られにいくみたいなとこもある。

「でも、頬の肉が柔らかくなったり、二の腕を後ろから鏡に映すと、肩骨の下がへんなふうにだらんとしてたり・・・ごまかせないことってあるよね、ビミョウなところで・・・。」とかしんみりしたりして。

だけど・・・だけど?ダウナーな気持ちを挽回しようと、最寄駅まで全力疾走。