いいセリフだった。

映画の中の死神が言う
「あなたは自分を信じているんですか?」
すると古風な任侠が応える
「ああ、俺はいつも自分に期待しているよ。」

いいセリフだ。「死神の精度」という小説の映画化。主演は金城武。彼のちょっとぎこちない日本語が、非リアルな存在の死神をなんとなく決めている。普通の日本人と生きているリズムが違うんだろうなあ、人間を装う何かという偽者のリアリティ。

自分に期待しているって・・・すごくいい言葉。今の自分はどうなのか、それは大したことないかもしれないけれど、未来に目があるっていい。私はもう成長するなんて望めない年齢なのかもしれないけれど、育ってこなかった部分をあきらめずに育てないと。そうでないと誰の役にもたたず、ますます状況がネガティブになってしまう。

賽の河原にいるみたい。石を積むと、鬼がつき壊しに来る。鬼は頭の中にいる。


それとも期待してはいけないんだっけ?そういう本もあったな。