暗闇でドッキリ

魔法のようなタイミングで、会いたかった人に会ってしまう。

そうしたら伝えなくては、と思っていたことを言うはめになってしまった。向こうも伝えたいことがあったのだという。いつもなら心して飲む、美味しいお店のコーヒーも、なんだか香りも味もない気がする。

「つながっている糸はカンタンに切ったりしない。」前にそう言っていたっけ。でも動いていく状況を見ていたら、とてもそうは思えなかった。だから知らないところで心を砕いていてくれていたことも、わからなかった。何のためにといえば、それは道理なんだけど。

数年前にITのワークショップに出たときに、完全に視界のない世界で、脳へのシグナルだけで相手を捜すゲームをしたけれど、あれみたいだ。突然回路が開いて、シグナルを受信してしまったら、ありえないことに、見えなかったけれど、ずっと同じ場所で相手が待っていたことがわかった。なんともいえず、不思議なかんじがする。依然、世界は闇の中だけど。でもまだ待っているということを知っているだけで、なんだか気分だけは明るいかんじだ。

問題は累積している、困難だけど、だからすべき仕事が山のように有り、ということは、ゲームはそう簡単に終らないということだ。