シベリア・レミングは自殺しない

シベリア・レミングは俗説に反して集団自殺しないらしい。「とても泳ぎが上手」な鼠なので、次々に川に飛び込んだとしても、自殺じゃなくて、単なる入水だった・・・ということが研究の結果わかったそうで・・・失礼しました。で、ということは・・・やはり溺死した鼠じゃなくて、生きている鼠を踏み殺して食べるってことでしょうか・・・トナカイは。

カチッと音がする。セブンスターの香り・・・夫が煙草に火をつけた。
「もう少し弱い煙草にしないの?でなきゃ、禁煙は?」と聞いてみるけど。
「そんなこというクセに、このジッポは君がくれたんじゃないか?矛盾しているよ。」
と話をすり替えて曖昧に笑う。この7月からは、煙草も登録カードがないと買えない。近くの酒屋で手続きをしてくれるサービスをしていて、もう申し込んだみたい。万事モノグサなのに、そういうことは手抜かりなしにマメ。

ずっと仕事をしていると、家族の気配を背中で感じて、そろそろご飯を作ろうかなとか、洗濯ものを入れようかなとか、思うのだ。土日の午後は結局原稿を書くはめになって、なかなか休日というわけにいかない。家族はそれぞれ。夫は煙草を吸いながら文庫本を読んでいる。子どもが走ってきて、父親に飛びつく。胸のあたりで甘える子どもの目をみる。子どもは意味有りげに何か秘密の報告をしている。上の子は最近古本屋で仕入れた「ドカベン」を読んでいる。

夕飯は漬物鍋。豚バラと古漬けの白菜、白滝、豆腐、青菜を和だしとごま油で鍋に仕立てて、ポン酢とラー油で各自味付け・・・シメはうどん。しいたけを網焼きにしてちょっとつまみに。お酒はチリのカベルネ

夕食後、子どもたちは部屋でふたりで何かしている?カードゲームかなにか。夫はギターを弾いている。新しいスコアを仕入れたみたい?

平和。でも仕事はまだまだ終らず。このまま月曜日に突入の模様・・・。