パリジャンの心

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久々ゴダールの「女は女である」を観る。60年代の完全にいい気になっているゴダールの明るめ作品で、どうせなんだかわかんないけどかっこいい。新妻アンナ・カリーナが好きなのはよくわかったよってかんじで。

いかにもクールなのに、笑うと顔がクシャクシャになってカワイイって、中1の頃ジャン=ポール・ベルモンドに夢中な友達がいた。マセガキ同士で一緒にゴダールの3本立てとか観にいったけど、どうも彼の「自由なかんじ」がどうカッコイイのかよくわかんなかった「それはあんたがガキだから。」とソイツはしたり顔で言ってた。

さすがに40にもなると、リアルに思える。ああいう歩き方をして、あんなふうに煙草をくわえて、あんなふうに笑い、すぐ話をはぐらかすオトナになれない男の魅力もわからないではない。60年代のパリじゃないけど。

でも、ああいうヒトのハートって地球上には存在しないようなもの、ゴダールにだって、神サマだってありかを知らない。きっと虹とか、蜃気楼とか、オーロラとかと同じで、彼の「気持ち」はその場しのぎのリアクションにすぎない。面倒くさい。蹴飛ばしたくなる・・・アンジェラも彼の尻を蹴飛ばした。あたしの分も蹴飛ばしといて!