ねずみが左に動かない

自他共に認める超文系だけれど、お金はやや理系ヨリの方が儲かる。で、お金につられて工業広告の会社に入った。今はようやく多少は文系らしい「物語」を考えるようなお仕事をいただいているけれど・・・はじめは発電プラントの仕様書書いたり、環境装置のカタログとか、駐車システムとか、トラックの開発秘話とか、医療記事だったり、新型ねずみの説明だったりしたんだよね。

5年くらい使ったマウスが、さっきビクとも動かなくなった。いまどきオプティカルじゃないマウスなんて使わないんだろうけれど・・・ボールが利かなくなったみたい。マウスなんてその辺の店でカンタンに買えるんだから、驚く。15分で新しいマウスに取り替えて、まるで何もなかったように仕事を再開している。

テクノロジーっていうものには、臨界点みたいなものがあって、突然爆発的にベンリになるもの・・・なのか、キュビズムみたいに(ヨーロッパの僻地にあった亜流がある日パリでピカソという本流として脚光を浴びたみたいに)脈々とした支流が集まって、世の常識になるものなのか・・・それには超異邦人のくせに、テクノロジーの周辺でメシを喰ってきた身としては、なんだか不思議な気持ちになる。コンピュータの観察者、超門外漢の感慨。