叶わずにひからびた願いごと
私にはここ一年足らずの小さな小さな願いごとがあった。
けれど叶わず。願いというものは人によって、いつも叶うものだったり、どうせ叶わないものだったりするんだろう。私が縁をもつ願いは、旗色の悪いほうに転びやすい。
それが果たされず消えるとき、苦々しくねっちりと悔しいというよりも、さらさらとはかなく消えてしまって、そんなものあったかどうかも思い出せなくなる・・・かんじだ。その夢も希望もハナっからなかったよ、というかんじの消え方がまた、なんとも切なくてやりきれない。熟さずに落ちた果物が、カラスにも相手にされずに地面で朽ちていうくような風情。悔しがらないのが、いけないのかもしれないぞと、思うこともあり。
今、なんの望みも希望もなく、毎日を淡々とすごしている。仕事をして、家族のケアをして、24時間回転する地球にのっかってるだけ、ってかんじで。
もうキリンも飼えないし。会いたい人にも会えないし。