ミシェルファイファーが好きな男って

「俺のタイプは20年前のミシェル・ファイファー」だという男は偉いと思う。

若くて、典型的な北欧系で世が世なら歴史を変えるほどの美貌だもの。頭もよさそうだし、初期の作品ではとくに、境遇に負けないし、クレバーでケンカが強くて、わが道を一人でがんがん走るカッコイイ女、しかも強さに裏づけされた母性もある。女性があこがれるようなマニッシュな美女だもの。
俺はそんな女神とだって釣り合うっていうことでしょ?よほど自分に自信があるか、もてすぎてそんなことを言ってる?このセリフは、某ミュージシャンにインタビューしたときに言ってた事だけど、彼、当時はもうそれは「イレグイ」状態で、女はもう油断するとわいて溢れるほどいる・・・つう時だったしね。

太宰治が遺作「グット・バイ」で、何人もいる愛人をデリートするのに、中身が野獣のすごい美女キヌ子を雇って愛人の間をツアーする・・・「妻です」といいながら、仰天してあきらめて挫ける愛人のポッケに札束を入れて「グット・バイ」とささやいて回るってプランがあったけど、あれです。ハードルをあげて、あきらめさせるつうやつね。
あの小説全部書いてから死んでほしかった、まさに堕罪修めて。

ある酔っ払いが「君はだな、一般的には、勝気で気が強くて気位が高いタカビシャ女なんだけどな、自覚がないだろ?もうそれが一番の致命傷だな。」あら、でもそういう野獣めいた私が、わが道をどんどん爆走するのを見ているのは、楽しいでしょう?それでひどい目にあったら、後からあなた「ざまあみやがれ」って哂えるじゃないの?
それともしおしおと「どうしたらいいでしょう?」って何でもかんでも聞いて欲しいの?