イタリア語は恥ずかしい

声楽の課題曲が初心者らしくプッチーニの小品のアリア【O mio babbino caro】になった。

音が取れたので言葉を乗せるんだけれど、曲を外したイタリア語は、なんだか恥ずかしい。練習しながらも「別に私はラテンな人間じゃありませんから・・・」みたいないいわけをしたくなる。Rは全部巻いて、イントネーションはかなりオーバー。でもちゃんと発音しないと、歌になった時に何を言っているのかわからなくなるからね、しっかり感情をこめて、読み上げて「ああ、お父様!彼と結婚できないのなら私、アルノ川に身を投げて死にます!」・・・みたいな。乙女の脅迫。先生・・・あの私、恥ずかしいです。

「入り込んじゃえば?イタリア人になっちゃえばどうってことないだろ?」
はい?ジローラモになれって?うーんグラッチェ!

音的には子音・母音のフォニックスが近いけれど、日本語の語感・フィーリングはラテンとは違うのよね。
特に標準語は抑揚が小さくて小声でぶつぶつ言うのにむいている。愛を語るには、ちょっと淡白かもね。
大声で身振り手振り、泣いたり笑ったりするような言葉じゃないんだもの。