今月の世界一好きな場所

表参道の通りの裏にあるスタバの2階の角。キャットストリートからちょっと青山方面に上ったあたり。グランデサイズのブレンドをもって、バックヤードの緑が窓まで迫っているソファ席で、半ば眠って午後を過ごすのが好きだったりする。「ここは絶対スタバじゃない、新しく借りた自分の家で、裏庭が見えるごっこ」を楽しむ。

平日の午後なら空いている、ことがある。おばあさん猫のように丸まって、一人掛けソファでうとうとしている。新緑の庭木が針金で格子になった窓にさわさわと気持ちがいい。

ちょっと頭に入りづらい小難しい本とか、アイディアがまとまらないと、わざわざ出かけてしばらくすごしたりする。オフィスがないから。自宅から45分くらいかかるけれども。

中国のトップが飛行機で3時間というのに、なんで5日も日本にいるんだろうか?警備の警官が一杯いて、今日は緑の旗をもった人を先頭に、数十人の警視庁の警官が全員大声で笑いながら走っていて、ものすごくものすごく不気味で、怖かった。なんだ、あれ?

「デュラス、本当にあなたは僕を愛していたんですか?」デュラスの38歳年下の恋人ヤンが書いた本。大向こうではあのおばあさんが彼を独占したがって、と老婆の霍乱みたいな書き方をしているけれど、本では彼が彼女を独占しようとする、あまりにも熱くて重い愛憎が胸にしめった綿布団のようにどーんとのしかかる。映画にしたの?うわ、やめて!