サーカスのお姉さんになりたい

ジブリ美術館から、井の頭公園の分園までの森に、丸太の柵で区切った小径がある。

1月になると、乾燥しきった落ち葉をしゃかしゃか足でブルドーザーのように歩くのが、子どもたちのお楽しみ。そんなことするから、枯葉が舞い上がって、塵っぽいような枯れたような匂いがすると、冬らしくていいなあと思うんだけど、お風呂に入らなくちゃね。

それにも飽きた子どもは、丸太の上を歩き始める。10cm径くらいの丸太なので、手放しで歩いていられない、すぐ落ちてしまうのだが、小さい方はずるをして、親が片手を引いているので、延々と落ちない。大きい子は、飽きて先に走っていってしまったのに、チビは、丸太の最後まで歩くといって聞かない。20メートルくらいあったかな。

これが案外難しい。子どもより先に行ってしまうと、バランスが悪くなるので「先にいかないで、落ちちゃうよ」と注意されてしまう。だんだん、親も上手になり、なかなかいい調子に、上手に歩いている。

「お家の絵の描いてあるハコに入っているご本があるでしょ?あれにサーカスのとっても危ないお話があるでしょ?お姉さんが傘をさして、ドレスきて、冠をつけて、綱の上を歩くの。」丸太の上でバランスをとりながら、気分はすっかりサーカスの花形ということらしい。「でもまだ子どもだから、サーカスには入れないの。」

折れた腕の側の手をつないでいる。本当はやめて欲しいけど、真剣そのものなので、邪魔できないかんじがする。はらはらしながら、ゆっくりと、何十分もかけて、丸太の切れ目まで歩くしかない。親としては能動的にリードをしているときよりも、見守るほうが難しい。だから、信頼を裏切らないように、子どもの後をいくように、丸太の横をパラレルに歩く。

今日の午後のイメージは、上には「待ってくれ!」と叫び、もう1人のマイペースを根気よく見守る、彼らの育っていくイメージなのかもしれない。しみじみ・・・。

本日の夕飯
じゃがいもとしいたけのグリーンカレー風味のスープ+春雨入り フラワートルティーヤ(具に・・・ひき肉いため、アボガド、トマト、レタス、サルサソースとマヨネーズ)
食後に台湾青茶 子どもはなぜかイチゴ練乳カルピスのミルク割り(甘ッ!)

相変わらず腰痛で眠れず。だんだん鈍くなってきたけど。思えば、あまりの激痛に、病院へいったこともあった。「背骨がまっすぐです。入院してください」とすすめられたけど、乳児がいて絶対無理だったのでうやむやに。背筋はまっすぐ!って言うけど、だめならしい。仕方なくかなり長期間、赤ん坊とハイハイしてました。あの時の先生もとても親切な方だったなあ。おまけに美人で・・・今井美樹に似てた。先生お元気でしょうか?