ハリー・ウィンストンの扉

今日、一緒に歩いていた美人編集者氏、歩きながら目がデコラティブな両開きの扉に吸い付く。扉の上にはハリー・ウィンストンの文字。11日にオープンする表参道ヒルズの通り沿いにショップが入っているのだ。世界随一のダイヤ屋が入っている。大人の女が表参道ヒルズが好きになる理由はそれだけで十分。

景観がどうとか、ビルのデザインがどうとか、店内のファザードが外の道と同じように傾斜しているとか、そういうハードファクターも面白いけど、所詮ダイヤにはかなわない。天下のハリー様が入っている、大粒のダイヤが表参道ヒルズには確かにある・・・それがとても重要。

だから、門番のいるあのショップにさりげなく入っていって、自分のダイヤを自分に買うこと。まさにあれは大人への扉。1人で回転寿司に入るのと、それは紙一重なのではないか。

100万のダイヤを買う財力がある女は、さかしさを感じさせずに微笑むことなどできるのだろうか?成功と欺瞞の問題は、ずっと男のものだったけれど、パワーを手に入れた女のあり方はいまだフロンティアなのか?そんな勇気のある彼女たちの中に息づく可憐な心を、表参道ヒルズのハリー様がきっと受けてとめてくれるのだろうか?

考え込んでしまう。