カーテンの向こう側

近くのビデオレンタルショップの最奥に、カーテンがかかっている。従業員の控え室じゃなければ、アダルトコーナーなわけだけど・・・入っていっても、出てきた人を見たことがない。狭い店なので、ものすごく速く出入りをしているのかもしれないが、アダルトを借りようと思って、一歩入ると、床が抜けてどーんと深い穴に落ちてしまって、もう戻ってこれないのではないか。そして、今もこの店の地下には、ひと時の煩悩を満たそうと思っただけなのに、不幸にも人生を棒に振ってしまった人たちがたまっている。レジでうすら愛想良く微笑んでいる店長の、心の中は誰にもわからない。

渋谷のtsu○ayaにもアダルトコーナーがあるのだろうか?やはりカーテンで仕切られていて、うっかり入ると、滑り台になっている。滑り落ちた下は店の前の街頭で、妙齢の女性店員が待っていて「アダルトご利用ですか?」と大声で聞かれたりしないよな。あるいは、エレベータを3階と4階の間で止める暗号があって、それを押すと、中途半端に止まったところに小部屋があって、そこにとっておきのがあったりして・・・みんな、やたらに速くエレベータのボタンを押したり、何度も3階を押したりするのは、そこへ行こうとしているとか??????

ある意味、アダルトな妄想はつきないのである。