聞くとはなしに、となりは・・・

何を言っているのかは、わからなかったけれど、地下鉄移動中、隣の男性が中音域の声で早口に何かを話している。そのむこうにいる人は、低音域で「う〜ん」「ははは・・・」「そうか」「真に受けちゃだめだな」と相槌を入れている。そのスタッカートの効いた早口と、間のいいのんびりした相槌が、聞くともなく音楽のように耳に入ってきて、そのうち眠ってしまった。なんか、田舎の法事で、夜、子どもだけ先に寝かされて、ふすまごしに大人が喋っているのを聞きながら眠ったのに似て、ここちよい。

そういう翌朝、ものすごく早起きして、従兄弟たちと大人用の自転車に箱乗りして、栗林にカブトムシを堀りにいく。カブトムシは栗の害虫だけど、やたらに根元を掘る子どもらのほうが質が悪いと、おじいさんによく怒られたなあ。全部、夏の思い出だけど。「これはまだ子どもだけど、そのうち角が生えてくるからな」って従兄弟たちにだまされて、メスばかりもらって帰ったもんです。

照れ屋のくせに、20年ぶりの人に会ってみた。字面では20年って長いようでいて、実際はそうでもないみたいで、最後に話してから、そんなに長い時間がたったとは思えない。
不思議なことだ。

本日の夕飯
ブタ汁(ブタコマ、サトイモ、にんじん、ごぼう、ダイコン きゃべつ みそ) ジャコご飯(ジャコ にんじん) 浅漬け 雑穀ご飯 よくわからないもらい物の鳥の燻製?