東京の地下鉄ルート散歩

ちょいと仕入れに、合羽橋へ。そのあと稲荷町〜上野アメ横にぬけた。この間表参道ヒルズに行ったとき、地下フロアの一番246よりの一角がどこかに似ていると思っていたんだけど、アメ横センタービルの地下ではっと気づいた。

そこは、中州のような土地に建つ先細りのビルで、地下は有名なエスニック素材の市場。ビルの上野駅をむいている一番細い角の地下は、たいていデーンと豚頭が2つくらい置いてある・・・もちろん売り物ですよ。そこと、表参道ヒルズの地下の角がなんか、そっくりな空気。単に地形的な問題なんでしょうけど・・・しかし、この市場は面白い、いろんな部位の肉や、魚介を売っていて。むろん「へたれ」なのでひやかすだけ。

それから、湯島の「つる瀬」で鶴の子(すあま)とマメ餅(赤えんどうの入った甘くない餅、餡なしの大福ですな)を購入、天神様の梅をちらっと見て、お茶の水に抜け、帰宅。

いまごろ、医科歯科の古い研究棟の上にレリーフヒポクラテスと弟子?)を発見、そういえば東大病院の上にもレリーフがあった?権威の象徴?老朽化している。

古い地下鉄のルートを、たどるように散歩したことになった。そういえば、地下鉄が通る前から、東京の地下は軍の采配でだいぶトンネルだらけらしい。

テレビでも、実はこんなに穴だらけ・・・みたいな番組が増えている、つい見てしまうのは、アナザーワールド願望に飢えているから?気分が、閉塞しちゃってるんじゃないの?実はまったく知らない世界がある、正体が違うみたいなことが楽しい?抜け道を探してる?

地下鉄をテーマにした子どもの絵の展覧会で、6歳の子の絵に、地面断面がケーキのように地下鉄や、通路や、電気やガスの送管やなんかで、重層構造になっているのがあった。地表にはランドセルをしょった青い顔の子どもが立っている。

ある意味、こんなに仕込みの多い地下の表面に立っているのは、不安なことだ、と思う。あんまり自覚しすぎると、ちょっと発狂しちゃうかも。

いしいひさいちの漫画で「地底人」というのがあって、地底人は1日1度地下から地表にむかって「アホー!」と叫んで攻撃するというのが、あった。