プレイマウンテンビラ

ホンマタカシのプリントが見れるかと思って、プレイマウンテンビラに行って見た。千駄ヶ谷の奥地なので、不便。思ったような写真がない展覧会で、落胆してしまった。

でも途中の鳩ノ森八幡宮能舞台で、子どもが仕舞の稽古をしていた。連れ合いも私もちょっとだけ心得がある。子どもたちのお稽古をみながら、誰が一番筋がいいとか、もう少し腰を入れたほうがいいとか、なかなか楽しく見物できた。10歳くらいの少年が「敦盛」を舞っているのだが、ああいう修羅物を男の子が演ずるのは、なんとなくヒーロー遊びをする子どものようで、実にかわいらしいものだと思った。16歳で散った平家の少年将の悲劇は、勇ましくて優雅で、趣がある。少年たちは、そんなことはかまわずに、ひたする道行をなぞっているだけだが、なんだか、とてもりりしくみえるなあ、と思った。

お金さえ膨大にかからないなら、またお稽古をしてみたいものだ。