フラ映画

フラガール」という人はどんだけ必死になれるか、って姿満載の、ド直球女プロジェクトXみたいな、スパリゾートハワイアンズの誕生秘話を題材にした映画にトヨエツが出ていて、炭鉱夫の役なんだけど、あんまりそうは見えない。

手紙という映画で、中井貴一が、役のように見えなかったのと近い。なんつうか、だったらいっそ、中井貴一が炭鉱オーナーのお坊ちゃまなんだけど、社会はのインテリで、労働者の実情を知ろうとかって、炭鉱に潜行するんだけど、皆は彼が坊ちゃんなのを知っているけど、知らないふりをして坊ちゃんの気まぐれに付き合う・・・ってコメディはどうだろうか?最後はリムで迎えに着たりするの。そのくらい、トヨエツは炭鉱の人には見えない。

でも、トヨエツがつるはしを振り上げて借金取りを追い返したり、へこむヒロインにコップ酒をすすめるヤサシイ姿を、見るのは楽しい。負けが込んじゃってて、ちょっとあきらめちゃってる、ああいう男性やらせるとうまいかもな。チナミにファンではありません。

「男っていうものは「メンツ」のために生きているも同然だから、そういうものを潰してはいけない。女性は現実的だから、どうでもいいと思うだろうけど、男はソレがないとだめになっちゃうんだよ」と切々と諭されたことがあったけど、まさにメンツの生き物って役だった、あの役は。人生勝ちまくりのお山の大将は、それはすばらしいけれど、面白くはないもんね。ちょっとだめでへこんでいる男を「バッカミタイ!」とはねつける女も、好きだけど。

必死にならざるをえない背水の陣で、がんばる男女は、美しい。

昭和のみんなはんばっていたんだね・・・。