白い野花を飾る人

酷暑の露天に白い野花がいけてある。花屋さんだから売り物なんだろうが、直射日光がつらそうで、気の毒なかんじ。出先じゃなければ、買ってあげたんだが。花束もって客先へいくわけにもいかないので、見殺しに。

この頃思うのだけど、家に季節の花を買ってきて生けてくれたり、旬の食材でおいしいお惣菜をつくってくれたり、晴れた日に布団を干してくれたり、ハンカチにちいさな刺繍をさしてくれたりする人が一緒に暮らしてくれたらいいのに。夜になったら、ハーブのオイルを焚いて、シーツにアイロンをかけてくれたら、感激だ。

そのひと手間、生活の中心事業じゃないけれど、ちょっと余裕の、ちょっと美しいプラスまで、手が回らないのが、サミシイ。ようやく必要最小限を死守するだけの醜い私を哀れんで、助けてくれる親切な人と暮らしたい。子どもにもいいんじゃないだろうか、そういう「美しい生活」って。きちんとエッジを立ててたたんだタオルが色別に棚にすっきり入っているとか・・・そういうものが大好きだけど、このごろはなかなか余裕がなく・・・。だからいつもお家にいて、鼻歌なんか歌いながら、たのしげに家事にいそしむ、几帳面で繊細で優雅で親切な、そういう人が必要だ。

ココロの叫び