プレミアパンツ

学校から帰った子どもが、トイレにこもって泣いている。上の子は小さいころから、何かあるとトイレでこもって声もなく1人で泣く強情っぱりなのだ。事情を聞くと、
「今日は、人生最悪の日だったんだ。」だなんてオーバーな。

プールの脱衣所で事件発生。
子どもがプールから出てくるとパンツがなかった。「俺のパンツ知らない?」っていいながら探していると、友達が「さっき、SとYとIとWが誰かのパンツを投げっこしたり、頭にかぶったりして、女子の更衣室に放り込んでいったけど、あれがそうかもしれない!」と常連愚連隊たちの名前を挙げたんだって。

彼らは、塾でもトップクラスで、成績優秀な子どもたちなんだけど、情緒不安でしょっちゅう逸脱行為に走る、頭のよさを上手に社会化できていない、知能は大人、心と体は乳幼児という江戸川コナンのできそこないみたいな集団。悪ふざけはありそうなことだけど、人のはいたパンツを頭にかぶってさわぐなんて、ちょっとキモチ悪い感覚ではない?お盆だから、頭がカーニバルだった?

うちの子供はとにかくアプレゲールな性格なので、そういう「ご婦人の部屋にパンツを投げ込まれる」というありえない事態に激怒しちゃったらしく、怒りながらも、女子の部屋にパンツを奪取に行ったら・・・

「これ●●のパンツなの〜!だっせ〜、じゃあ、おめえノーパンじゃん、やーいノーパンノーパン!」と女子にはやし立てられたから、もう怒りは頂点に。いくら男女雇用均等法の時代でも、言葉遣いというのは考えるべきだ、と私も思う。

激怒のあまり震えて大声で抗議する子どもを見かねて、先生が間に入り、パンツ投げこみ犯の謝罪と、侮辱した生徒の謝罪をとりつけたらしい。まあ、大人は「たいしたことないよね」とは思いながらも、これがきっかけに「いじめ」に発展すると大問題なので、必死で対処してくれたらしいことは、らしいんだけど、本人の気持ちはなかなか晴れず、家まで持ち込み、ということに。

その「プレミアパンツ」は写真にでも撮っておくべきだろうか?記念に?

子どもは早朝からサッカー合宿なので、ケロリとにこにこして大荷物かついで出かけた。もうぜんぜん立ち直っているかんじ、大丈夫みたい。よかった。