今夜もオーラの泉

徹子の部屋は大したものだと思っている。トークショウというものは、ゲストのパーソナリティーというよりも、インタビュアーの振り幅で番組の質が決まってくることがよくわかる。興味の温度が高ければ、構成上番組の情報量も多くなるという構成上、黒柳氏の個人的友人、得意分野の人たちが出ると面白くなる、という傾向。

しかし、徹子の部屋をそういう意味で超えるのが、水曜日23時15分のテレ朝系「オーラの泉」様なのだ。徹子のスタッフは、ゲストのプロフィールや最新情報を緻密に調査して収録にあたっているらしいが、それさえもいらない(はずの)この番組は凄い。ゲストのあずかり知らない事実を、ホストが握っている。

ゲストについての視聴者の「知りたい」とゲスト自身の「知りたい」と「ははあ、そうですか」と宙に向かって納得するホスト、のトリプル攻撃が、頭おかしくなりそうに、面白い。

この番組の真のインタビュイーはこの世ならぬ方々なのに、落ち着き払った三輪氏と江原氏、慣れっこになっている太一くんのあのなごやかな雰囲気に、視聴者も「なんだ、オカルト番組じゃないか」などという無粋なことは言うまいよ。「信じないなら観なくてもよろしい、さっさとお行き!」とか叱られそうだしね。

おでこの知らず張り付いた葉っぱよろしく、自分では見えないものは、あるかないかわかりようがない。宇宙や世界の見知らぬものや、この世ならぬものの存在の有無など、私ごときが、決めることではない。それがわかる、見えるという人の話を聞くのは、楽し。科学者が何百光年の宇宙や、何十億年前の恐竜の羽毛について語るように、あるいは数学者がフェルマーの定理を、素数の面白さを語るように、ブラウン管やスクリーンでおなじみの誰かの隠された印を知るのは、楽し。メディアの中で生きている彼や彼女に、伝説がひとつふたつ追加になっても、どうせフィクショナルな存在なんだから。

自分のは、知りたいけど。

わりと運が強いと思う。あ・神様がいるなと思うことがある。道でアイディアが向こうからやってきたり、偶然の面白いできごとに遭遇したり、するから。
先日も、霞ヶ関で、おばさんがダックスフントをまたいだと思ったら、リードがこんがらかって犬とおばさんがぐるぐる巻きになったり、いきなり前を歩く人のスカートがバサリと道に落ちたり、宅急便のお兄さんがリヤカーでタイヤを運んでいてそれが一度に道に落ちて転がりだしたり(回収を手伝ったよ!ちゃんと)

すごい幸運でしょ?

いい守護霊さんがついているんだろうかね?