なんとか▽igne

自然派ワインのお店だというので、ためしにお昼に行ってみた。そういうわりには、ランチにグラスワインを頼んだら、ものすごく意外そうな顔をされる。あの顔にはどういう意味があるのか、考えずにはおれないような顔を。

「お前は昼から呑むのか?」というかんじ、もう少しうがってしまうと「お前のような風体の人間がワインなどわかるのか?」きっとスノッブな店なんだろう。そういうソムリエ兼フロアスタッフの心無い対応にもめげず、昨夜の残り物っぽい量のワインを三種類呑んだ。

料理は適当な量だし、塩豚の焼いたのも、阿波尾鶏のソテーもカリっ、としていて、前菜のサラダも気が効いている。サラダのジャガイモにアンチョビと生クリームの風味がふんわりのっていて、軽いけれどおいしかった。ワインはその人が説明したとおりロワールの二本は「野菜やピーナッツの皮の風味」「タンニンの渋み」ボジョレーは「べりー感」があって、的確な説明と、温度で、それも、それぞれの香りが立っていて、おいしかった。ワインの良さで確かに楽しくなってしまったことはそうなんだけど・・・。

なんかいやいやだされたワインだけど、ちゃんと美味しい。文句のいいようもない。一杯1100円というのも、妥当だろうが・・・でもね・・・いくらスノッブなセレブがお忍びで押し寄せるお店だっていっても、単価の安い貧乏そうなお客だからってあんなに冷淡にすることはないんじゃない?あからさまな「もう来るな」感があったので、もう行きません。あなたの言外のメッセージは受け取りましたからっ!