人に会うのが好きなんです。

人に会うのが楽しくてしょうがない・・・といっている知り合いがいる。その人は、本当にきれいな人で、人間というよりも寿三郎の人形のようなかんじ。背が高くて、思わずちょっと離れて眺めたくなるような人だ。

それはそうだろう、とちょっと思った。だって初対面でも、特に男性はきっと造形だけで瞳孔が開いちゃうだろうし、女性だって「おっ」と思う。まず相手の第一印象が軽い賞賛にちがいなく、初対面はいつもキモチいいんじゃないかと。

好意的な相手から話を聞きだすのは、きっと「また取材かよ・・・」と思っている相手と話すよりも楽しいだろうし、第一かなり多くの有名インタビュイーから電話番号を聞かれている・・・らしい。

ひがんでいるわけじゃなくてね、こういうスタートから「人と会うのが楽しい」人っていうのは、そうやってどんどんパブリックな人になっていくのだろうな、ということだ。それなのにぜんぜんそうじゃない私が初対面の人とぎこちなく、オズオズと話して、時には軽い失笑や哀れみを買いながら取材をしているのは、ミスキャスティング。と、つくづく思いつつ「人に会うのが嫌でしょうがない」私は「プレスとなんか話したくない」人と約束をして、今日も会いに行く。なんかの冗談?

とはいえ、いつもお仕事くだすって、みなさんありがとう。