もう無駄に喋らない宣言

聞き上手になる本というと、つい手にとってしまう。本来なら、ちゃんと人の話を最後まで聞いてこその商売なのに、大体一言口を挟まないといられないという悪癖をもっているからだ。でも、もちろん挟まない、ものすごく我慢している、それはもうハラにチカラを入れて、脂汗をかいて、必死で我慢している・・・でも、ただ聞いていると、言葉に反応して、頭の中でお話がどんどんどんどん遠くへ流れていってしまうのが、なんだか恐ろしい。だから、要所要所で自己確認のために、いわば自分に自分の言葉を聞かせたい、そうしないと自分がは何を考えているのか、テーマがなんなのかわからなくなってしまう。喋らないないなら、メモでもいいわけだけど。

仕事ではもう極力無駄に喋らないように、しているんだけど!!先日、前に仕事をした同年代の男性ディレクターに「この人は猛烈なお喋りでさあ」と人に紹介されて、その後言葉が出ないほど(調度いいかも)傷ついた。


その「聞き上手指南」の本によると、自分ばかり喋る奴というのは、ボールゲームでルールを無視して試合に出続けるのと同じで、だめな人間だと書いてある。そして当の本人はそれに気づかないのだと!でもそれは違う、気づいている、「あ、私喋りすぎている」って、わかっているけど、やめらないんだよ。これって病気なんだと思うんだけど・・・。

聞き上手になる本には、上手に相手の話を取材する方法論はあるけれど、思いついたことを言わないでおく方法は出ていない。私が知りたいのは、だまっていても、混乱しない方法、人の話を聞きながら、勝手な連想をしないで聞いていられる方法、その場にとどまって人を受け入れる方法だ。

これは自我の問題かもしれない。人を恐れすぎているのかも。

人間は自由なんだから、これからは黙っていることにしよう。どうだって自分の好きなように生きていけばいいんだ。もう40なんだからさ。