夢を見た2

坂の下で花屋を営んでいる痩身の男。ちょっと馬面で陰気なのに、花屋。向かいのカントリーウェスタン風のバーの常連で、そこのマスターを訊ねた私と、どうも偶然隣り合わせになったらしい。

酔っぱらっていると普段は陰気なのが、妙に饒舌で人懐っこい人だったので、楽しく話をして、その後、ご飯を食べに行く約束をする。蘭亭(今亡政治家が御用達の超高級料亭)に誘われる。そんなコネがあるなんて!ぜひ連れてってね!ということで話がまとまる。

でも素面に戻った彼は、そんな約束を忘れてしまっている。数日後花屋出かけていって、そのことを確かめると、そっけない態度に肩透かしを食らってしまうんだが、それからその彼が気になって用もないのに、その坂をやたらに通りかかってしまう。

たまたまもう一度、そのバーで会ったので、「ご飯の約束は?」というと用意していたかのような乾いた声で「あなたと二人で出かけるわけにはいかない」と言うと、彼はぷいとそこを出て行ってしまう。どうしてこんな目に遭うのだろう?私がちょっと好意を持ったという印象が、そんなにまで不愉快だったのかと、肩がしびれるほど悲しい気持ちになる。

人を振る場合、冷たくはっきり突き放すのが親切だと、物の本には書いてあるらしいけれど、それはあまりにも大人気ない。恋愛→結婚を重大事だと思っている20代はともかく、もう大人なんだから、そのあたりは、曖昧でも縁があること自体をもっと喜んで、大事にしたほうがいいんじゃないかしらって。


もちろん100%夢なのですが、思うわけです。

最近、なんかこういう夢を見すぎ?