他人の皮膚

地下鉄に乗っていた。わりと混んでいて、目の前の人の頭がいやに至近距離に迫ってくる。その人は50代くらいの伯父さんで、頭頂部が皮膚でいらっしゃるんだけど、5センチくらい隣で後ろ向き。

後ろの人に押されて、その頭頂部が眼下にせまる。ふと、私の服に白い、桜貝のようなものがくっついた。これ?なに?人差し指のつめくらいの大きさで、半透明な膜のようなもの?

眼科の皮膚と毛の境目を見ていたら、仲間がいた。要するに巨大なフケが毛の中に潜んでいるってわけだ。そうわかったとたん、飛びのいてしまった。

それが原因で死ぬわけじゃないけど、他人の皮膚って怖いよね?

そのせいか、夜、頭が赤くて柔らかい「いくら」のようになっている奇形の「アシナガバチ」に付きまとわれる夢を見てしまった。嫌悪感ウイークか?