悪意でいっぱい

道の排水溝の上にかかる網にぴたりサイズの太い男指輪がはまっている。網目のリズムが違うので、目に付いて、じいいっと見ていたら、これ、わりと高いやつ。

見つけた人はチャンレジしたんでしょう、ちょっと傷がついているもの。傘の先でちょっとつついてみましたが、網に誂えたように動きもしないので、残念ですが、あきらめました。アクセサリーって、まさかというような急ぎのときにかぎって、鎖が絡んだりするじゃない?つい、何かで落としたら、ばっちりはまって、まさかの不動状態だったんだろうなあ・・・。夜中だったりしてさ。ああ、気の毒。

なんか、悪意ではちきれそうな私。心が張り裂けて、でろでろっと中身が出そうなかんじ。こんなときはうっかりした人には会えないよねえ、危なくて。

桜が咲くと自動的に躁に傾く。

別れの季節でもある。