チェリーコーク

さくらんぼの皮が好きなのだ。同じ理由でほうずきも大好き。ほうずきはうっかり中身を飲んじゃったりすると、うげえとなるけど、食べる国もあるみたいよね?ペルシャ方面では。あの柔らかいのに溶けない膜みたいなかんじが好き。

で、皮の風味を化学的に増強したチェリーコークの類、ドクター●ッパーが大好きなのだけど、競争率の低いところにうまみを見つけるというのは、競争を回避して、結果的には成功するための秘訣だと思う。競争力のない場合。せいの!で飲みもの争奪戦をしたとき、日本人はこういうリコリス系の薬臭い飲み物を敬遠するから、大概入手できるよね、足が遅くても。変化球ばかりとか、ひたすら我慢するっていうのは違うんだけど、ああその手もあったか、的な生き残り方をしてきている、振り返ると。チェリーコーク好きって、みんなそうなんじゃない?生き残るためには、いろんなカタチに進化していくことも大事よね。結果、若布みたいになっても、あとで珍しがられたりして、迷惑かもだけど、種としては。リーフドラゴンってすごいけど、クラゲのほうが、すごいよ、光るから。

江國の短編にすごい食欲のカップルがでてくるのがある、刹那の食欲と性欲だけに生きる、二人。ともに食べ、交わることで関係が100%成立する動物的なふたりのこと。経済的に自立していて、お互いの生活があり、でも食欲と性欲だけのことで会い、共有して、じゃあねみたいなこと。ワイルドな次元で向き合っているようで、そういうのってコネクターがあって、そこがうまくつながる相手と、つながる部分だけで、機能的に付き合っていこうっていう、クールな関係なのだな。コネクターじゃないところは、勝手につながないでくださいっていうんだから。意外性がない。

とにかく、死ぬほど努力して歩みよるなんて、40過ぎたらできないよ。不可能に挑戦するには、もう大人すぎて。楽をするっていうのは、ずるじゃないからね。