大きな荷物の季節

表参道から青山一丁目のちょっとスピードがのっているあたりで、横に立っていたおじさんがよろけた。ふと見ると、巨大なスポーツバックを肩から提げている、ひょっとすると小柄な大人が1人運べそうなバックで、何か柔らかそうな重量物がぱんぱんにつまっている風。もう片方には巨大なアタッシュケース。よろけながら、青一で降りていった。

事務所の入り口では、若い女性が二人連れで車輪のついたスーツケースを、二人がかりで持ち上げて、踊り場を上がっている。片方は「おいおい前がしっかりもてよ、ちゃんと支えろって言ってんだろが!」と男言葉で、もう1人は「だあってえ、オモイんだもん」と甘えたような・・・カップル?このごろ、女性の二人連れをみても、そういうことがありそうな気がしてきている。なんかね。

さらに、246の歩道橋。階段の影の上を誰かの影が上に上っている。でも、見上げてみても、246をまたぐ歩道橋の上には、誰もいない。影の実像は立証されず、あまりにも奥ゆかしく、さりげない春の幽霊なのである。

さらに、どこかのショップの前、地中海出身という風情の男性。黒い上下に胸を開けてじゃらじゃら何かつけている、長髪を後ろにぴったりを撫で付けてグリージイなかんじで、まあ、彼はいい、地中海風だから。ただ、その隣で同じようにショップの開店をまっている風の極東の男たちは、一回り小さい体と地味な顔で、無理やり同じ黒の上下に長髪を後ろに撫で付けている。江戸時代の文人みたい、なんとか斎とかいう。そのショップの制服なのか?

本日午前のできごとは、何かの暗号で、これを読みつなげていくと、何かとんでもない事実が!!驚愕のナゾは、明日明らかに!ってわけでもないだろうが。

暑いね?ビールだね、花見しているよ、みんな。
花見はできないけど、せめて夜になったらビールのもう。