今夜もバードマンがやってくる

この前から3回続けて、夢のなかで仕事の打ち合わせとか取材をしているとき、すぐ隣に座る大柄な男がいる。

彼は人懐っこい栗色の目に栗色の髪をしていてあご髭も生えていて、なんとなく茶色っぽい。わずかでも動くと、温度の高い空気の帯が鼻先をかすめるかんじ。体温が高い人らしい。

しばらくは、他の人と話している私を観察していて、同じようなタイミングで背中周りに二の腕に手をかけてくる。それがただの腕ではなくて、「バサリ」というどう考えても翼のようなものが通っていくかんじ。と思うと私の腕にかかっていた手は、鉤爪に変わり、私ごと空に舞い上がる。腕ごと抱え上げられるかんじで、窓があろうが壁があろうが、瞬間的に、もう抱え上げられて空中にいるのだ。はるか下に、多分それまでいた古いビルが見える。後ろを向いて確かめたいけど、男の正体を確認するのが怖くて、振り返れない。私は大人になって、お化け屋敷に入れない女なのよ。

一度は銀座の四丁目で同じ目に遭い、上空で落とされて、和光の前の道に激突する直前で目がさめた。落とすことないじゃない!

宙にうく夢はしょっちゅう見る。30cmくらい浮くのに、上手に移動できず、もどかしいというかんじの。タクシーのなかで寝る夢もよく見る。

でも人間じゃないものにつかまえられて、空に飛翔するっていうのは、新手。

最近、体調がいいけどさ。