サイドウェイ

大木戸門から新宿門にかけての640メートル、新宿御苑に沿って緑道がある。珍しく土の道で、巨木の並木が夏でも日差しをさえぎり、木漏れ日がさす。代々木方面に仕事があるとき、あえて通ることにしている。まるで中央ヨーロッパの森のような天をつく巨木、枇杷の木にはたわわな実り。

とくに今頃の午前中は、なかなかいいかんじ。

この道に最近多いのは、若い女性が左右にかばんを袈裟懸けして、愛玩犬を数頭連れて歩いている姿。ドレスアップしたワンちゃんたちの飼い主にしては、ものすごくカジュアルなスタイルで、しかも多くの女性たちは、複数頭を連れている。犬の散歩には、土の道がいいんだろうか?さかんに「種犬」だとか「賞レース」の話をしている。彼女たちは、ひょっとしていま流行のペットシッターさんなのではないだろうか?このごろ、体操教師みたいなスタイルでいわゆるビジネスアワーに犬を複数頭連れている女性を見かけるけれど、彼女たちはプロなんだろうか。飼い主じゃない?

仕事が忙しくてペットの世話ができない人むけに、ペットシッターというのが儲かっているらしい。マンションに閉じ込めておいたら、具合が悪くなるから、それなりのケアをしてくれる人を雇う。子供ほどじゃないまでも、100%世話ができないけれど、その分人を雇う。10年前のNYあたりを舞台にした映画には出てきていたなあ。犬は混乱しないのかしら?主人がわかるんだろうか?


コドモだってシッターさんになつく・・ってことがあるくらいなんだもの。