東京湾夜景スポット

水曜日、18時。
「どうしても海が見たいんだってさ、そっちに行ってもいい?」と電話をかける。
「いいよ・・・そうだ、今ココから見えるんだけどさ、いかにも海って場所があるよ。19時ならどう?」
彼のオフィスは湾岸のビルの37階で、目の前は東京湾。レインボウブリッジを目線で追うと、すぐお台場のイルミネーションにたどりつく。その対岸にはかつては石川島播磨のドックヤードがあった。今は豊洲ららぽーとになっているはず。

確かに「いかにも海」だ。潮風が吹き、立っているデッキを東京湾の波が洗っている。
「クレーンまであって、まんまドックヤードだけどさ、ここって本物の船ドックを一度解体して、新しくそれっぽく作ったんだよね、モニュメントってわけだよなあ。エメラルダスの甲虫みたいな屋形船が来ると、橋が跳ね上がるんだよ。」
平日の夜で人もまばら、東京湾の夜景が見えるけれど、豊洲橋が無粋にレインボウブリッジにかぶっているのがちょっと惜しい。
「こんなところにデートスポットがあっても、人がこないよなあ。」

「お腹がすいたよ、何か食べたいよ、もう海はいいよ。」とコドモが大声でいいながら、走って行ってしまう。

キッザニアの階にあるフォレスト・ガンプをテーマにしたババ・ガンプ・シュリンプ豊洲店、で南部料理。スパイシーな「ロブスターと海老と白身魚のフライバケツ」と「シーザーサラダ」を頼み、ビールを呑む。味も量も思ったとおりのアメリカン。ナマズのフライだともっとケイジャンぽいけれど、多分いわゆる深海魚だろうか。フライドグリーントマトの話になった。フライド・グリーン・トマト [DVD]
「ガールズ映画だと思ってみたら、びっくりだったよね。すごく肝の据わった社会派だったからさ、フェミニズム映画の走りなのかな?女って強いよなあ。」
「あの映画ではナマズ揚げてたけど、これは違うよね?」
アメリカって行ったことないけど、基本、こういうものを食べているんだろうなあ、飽きないのかな?」メニューは基本フライ関係とポテト、サラダ、レモネードにチョコファッジとハンバーガーの世界だもの。胃弱な私にはちょっと厳しい。

がらんと空いていて、冷房が寒いのに南部の料理、なんかすごく合わない。でも夜景はよく見える。でもさチョコレートを売らなきゃだよ、フォレスト・ガンプだっていうならね。フォレスト・ガンプ [DVD]