南国日本!

高城剛の新刊「サヴァイブ!南国日本」という本は面白い。高城の言うことは、なんとなく感覚的だとは思うけど、毎度なかなか面白いと思う。今度の本っていうのは、温暖化でだんだん南国化してきている日本というのにを逆手にとった上に先手をとって「沖縄」をお手本に、南国として考えようか、というお話・・・らしい。これから読むのだが。サヴァイヴ!南国日本

そういう全肯定型の文化人というと、まず浮かぶのが坂口安吾。80年代の高校生で、なあんとなく世の中から見捨てられているかんじ濃厚だったとき、とりあえず現状を力一杯肯定されてしまうと、さあ、じゃあ、そこからはじめよう、と取り掛かる気にさせられるな、と思った。逆転の発想ともいえるし、リスクから学ぶ勇気あるセンスとも言える、先取りしているよね、なんか。そういうことって、でも寝転がって、天井のしみを眺めながら考えないないと出てこないようなことだよなあ。エライけど、エラクないのが、高校生には身にしみて偉く感じたもんです。堕落論 (新潮文庫)

タイトルからするとエラク後ろ向きだけど、戦争に負けた大きな敗北の中で、じゃあ負けるはずがなかったほど日本人っていうのは特別にエライ人種だったのかということを淡々と論じている。武士道だってだらしのない日本人をなんとかするために考えられたものなんじゃないの・・・とかさ。発想のスリム化というか、裸一貫からはじめよう的な潔いさっぱり感が、きっと高城の言いたいこととちょっとシンクロしているんじゃないか?

というよりは、若干ハイブロウで嫌味だけど・・・「温暖化を止めよう」とかいうんでもなくて、その傾向が進むとどうなるかを考えて、なんかやってみる中で、勝ちに行く発想をさぐるような・・・高城X働き者!サヴァイヴァー

やっぱ沖縄なのか?家出をした従姉妹も島に行ったまま、全然帰ってこないしな。

そういうことなのか???