農園に行こう!

yogodog2007-08-19

http://www.kurkku.jp/クルックキッチンのイベントで、農園に行ってきた。

といっても気楽なもので、狭山にある近郊農家で、クルックの取引先の農園に行って、畑を見学したり、栽培している野菜をその場でもいで食べてみたり、種芋を植えたりする。

コドモのころ、東村山に親戚がいて、夏になると預けられていたんだけれど、そこと同じような雰囲気。屋敷森があって、裏に自家用農園があり、ちょっと離れたところに米田と野菜の畑があって・・・。カブトムシもいる。

その増田農園は寺の過去帳でも初代の記録がないくらい古くからの農家。先代は米農家だけど、このイベントの中心になった増田さんは次世代で野菜を100種類くらいつくり、東京のど真ん中にあるエコレゾ(eco resonance)なレストランに先鋭的な野菜を卸している、プロの間ではファンの多い農業家なんだって。

畑には、バニラみたいな鞘に入ったごま、きゅうりやナス、トマトのほかに花おくら(写真の黄色い花が花おくらで、実はならずに花を食べる種類)やセルバチコ、ハーブの数々、そのまま生えているのを口にしてみると、鮮烈な香りと野菜の味がする。アミノ酸みたいなものが含まれるんだとしたら、塩味ではない何かの味覚。「味」がする。コドモは「匂いの味だ」といっていたけれど、野菜のエグみとかアク、甘みも含めて確かに「味」があるんだなあと思った。

尋常じゃない紫外線を浴びていることもあるのか、土がとても清潔なものに思えてくる。少なくとも作物についている土はさらさらしていて、危険な感じがしない。いつも野菜は20秒以上流水で洗う、と思っているけど、農薬をほとんど使っていない安心感なのか、土が口にはいってもどうということはないと思った。

バイオ農薬のコストの問題、堆肥づくりのてまなどの農家の工夫や苦労話をちらちらと聞きつつ。土から食べられるものを生やすということに、なんだか当たり前なんだろうけど、不思議さと、自然を利用して生きるというベーシックなかっこよさにちょっと憧れのまなざし。

コドモたちは、ムジャキに芋を植えたり、そのへんの草をむしって食べたり、楽しそう。ナスギライの子が生でむしゃむしゃ食べたり!最後の感想を言う会で、大人にまじって手をあげて、発言したり!成長のシーンが連続!ばか親は喜びを隠せず。

お昼はキッチンスタッフによるバーベキュー。これは本気で楽しみにしていた。定番で自慢のブタのローストと、今見てきたばかりの野菜のロースト、サラダなど。好感のもてるナチュラルな料理だったけれど、それほどの印象はない。畑でかじった野菜の鮮烈さには、料理の味はなかなか勝てないものだ。調理?それってなぜするの?くらいに思わず思うくらい。

誰かが野点をしてくれて、お茶でしめくくり。

近郊農家の次世代の人が、やりがいのある仕事として農業をする・・・っていうことの経営的な側面は厳しい。都会の消費者と心ある農家はもっと簡単に結びつく気がするけどな。ビジネスモデルの問題ではないだろうか?

若いシングルの男女が主な参加者だったんだけど、子持ち夫婦参加はうちだけ。だからって自己紹介と、それからイベントの後に丸くなって反省会とかディスカッションとかするのは、大学のサークルみたいで、40過ぎにはこっぱずかしいです。