スカートをまくられたことがない

「クラスのSは、一年のときに、女子のスカートを全員まくったのが自慢なんだって」とコドモが言う。スカートめくりの醍醐味って、女子がキャアキャア言うっていうくらいのもので、まだ「スカートの中身」についての認識は薄いわけで、軽犯罪的センスというよりは、お祭り騒ぎの感覚なんでしょうか、6歳の少年にとっては。

かくゆう、佐門豊作系のうちのコドモは、成長してもムッツリスケベにはなりこそすれ、女子の黄色い声を誘発するような大人にはなりそうにない。

そしてワタシ、スカートめくられたことのない女子。このままめくられずに生涯を終えることは決定だ。めくられたことのない女子というのは、盛り上げようという人の感覚に呼応するタイミングがわからなかったりして、場ってものを盛り上げない大人になってしまうのかなあ。

以前勤めていた会社の上司に「君のお尻はいかにもさわりがいがないな、『いやん部長さん』とか言って洒落る余裕もないだろうし、睨みつけられて不愉快になりそうだ。君みたいな人には彼氏なんか絶対にできないぞ。」という今なら首がカットビそうなセクハラ発言をしていたけれど、彼は案外素直な人だったんじゃないだろうか。包容力みたいなもんだよね、スカートまくられて「きゃあきゃあ」言ってあげるのって、きっと。「いやん部長さん」もそうかも。

そして今までワタシにその包容力があるかどうか、試してみようとするチャンレジャーにめぐり合わず、女子としてのお祭り度は測られずにいる。誰か試してみる人!

なんか、親子でスカートに縁がないってことかもな。