メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ

前の日曜日、コドモたちもそれぞれの用事で出払い、約束もあったので、すごくわかりにくい袋町の坂の途中にある姉妹店のラ・キャバヌに行く。でも休み。せっかくチーズバーで昼間から軽く呑もうと思っていたのに、すっかり気をそがれてしまう。で、めげず本店に。http://kagurazaka.blog.shinobi.jp/Entry/22/


大体他のものを頼んだことがない。シャルキュトリー(パテとテリーヌとハム類)と温玉ののったブルゴーニュ風サラダ、ワインを何杯か呑んで、ふたりで5000円くらい、それでなんとなく気が済む。話も弾む。日曜日に昼から呑もうという場合、じつにいい感じの値段と雰囲気。パリに行ったことはないけれど、きっとパリのカフェでちょっと呑もうという気分にかなり肉薄するんでは?といつも思うのだ。さすが神楽坂モンマルトル。調度丘の中腹という位置も、まあモンマルトルの丘をのぼるかんじに似ているといえないこともない。

神楽坂=パリ気分でいえば、タルトの切り身の大きさと値段で、クロ・ド・モンマルトルの勝ちだけど。あそこのブータンノワールも。タルトの切り身といえば、坂を下った日仏会館のカフェのも巨大。しかも美味しい。ラズベリーのタルトなんて、絶品。

そのあと、できたばかりのテオブロマジェラテリアに言って、ワンスクープ600円!のジェラートを試す。ここのものはチョコレートからして、後味が残らない。風味も苦味もはっきりしているのに、数秒ですっと消えるというのが、フランス的味と日本的センスの融合だと思う。苦味のあとに来る甘さの加減、油分の加減が、茶の湯的なのか?オーナーシェフの土屋氏が静岡出身なことは、無関係ではないのかもしれないと、ふとお茶文化のと日本人の味覚形成について、しばし考える。

このごろ話題の料理人には静岡の人が多いような?もともと山海の珍味が豊富で、水もいい豊かな土地柄だから、食文化は育ちやすいのかもしれないなあ、伊豆もあるし、割烹旅館も多いし、考えたら食通好みの土地柄。

その日の連れと分かれて、またまたカイシャへ。若者たちに日曜の昼間から酔っ払っているなんて!軽く言葉にならない顰蹙をかいつつ、また仕事。ほんとよく働く人たちなのだ。