ジェフリー・ラッシュという試金石
ものすごく魅力的なのはわかる。彼に洒脱な二枚目を演じて見せて欲しいとも思う。
エイドリアン・ブロディもそうだけど、俳優としては出るものは全部見たいし、目が離せない。大好き、といってもいいんだけど。
でも彼らを愛せるかというと、ちょっと考えてしまうんだなあ。ことさら愛するということになると、例えば孤独で陰のあるジャック・ガンブランや、純粋培養なヨアン・グリフォスは単純に「愛」を感じるんだけど、ラッシュやブロディは私ごときの懐に入れるような小さな気持ちでは見られないというかんじがする。いずれにせよ大スターじゃないけれど。
彼らを愛する時がくるとしたら、何か妙なスイッチが入ってしまって熱愛エネルギーが発動したときしかないかもしれない。そうしたら怖いくらい好きになってしまったりするのかも。24時間DVDを見続けるとか・・・するかも。
何かを愛するには、その愛のレセプターがないといけない。それがないところにはまるで反応しないわけだ。レセプターをつくることはできるのだろうか?科学はいろいろな人の嗜好を繁殖システムにつなげて解明しようとしているけれど、ラッシュのあの不気味な笑顔が、私の海馬関係を警戒させ、彼との間に愛を発生させまいとするのかもしれない。
ダメだと思ったらすぐやめる・・・そうしないと人生が終ってしまう。
もちろんラッシュにもブロディにも私に(!)愛される可能性がないというわけではない、でも多分時間がかかるし、かなり確率は低いのではないだろうか。本能をたばかって、脳の深いところに化学変化を起こすには、なかなか策略がいるってわけだ。
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