他人の人生

ある有名な作家にインタビューしたとき、1人の友人を破滅から救えなかったことについて、話してくれた。その男は、破滅的で、人の忠告を受け入れなかった。呑んでさえいなければ、魅力的な人間で、特別な才能もあった。でも外から彼の芯をつかんで、まっとうに生かすことなど、できなかった。その作家は、他の友人知人たちと同じように、ただ見守っているしかできず、彼を失ってしまったのだと。だからその男を物語の中によみがえらせたのだと。

潔く、きれいに生きよう。それには強さが必要だ。ものすごく強く生きなくては無理だ。
愛すること、人を思うことは、とても難しくて、私はそういうことに押しつぶされてしまうのだけれど、多分物語だけがそれから逃れる方法なのだ。うまくいかない現実を、嘘で逃していくみたいな・・・でないと、あまりにも悲惨だから。

ま、作家だから、その友人もでっちあげだったかもしれないけどね。リップサービスみたいな。

仕事もからんで、毎日呑んだくれてみると、いつも頭がいたくてうすらぼんやりしてしまうから、切れ目なく具合が悪い。元々お酒に弱い体質だから、自殺行為みたいな。それになんだか精神的にも凶暴になってしまうみたいだ。

お酒は危ない。