いびつな花

今日の午後はミサだった。年老いた恩師が他界し、もう95歳だったのだから大往生だし、修道女が帰天したのだから、本来は喜ぶべき日なのだと思う。

生意気で行き場のないティーンエイジャーだったころ、先生は私の話を愉快そうに聞いてくれた。少女特有の尊大さを隠しもせずに滔々と持論を吐く17歳を、ただ面白そうに。そして最後に静かに微笑み。
「あなたの話は面白いわ。そのままずっと考えて考えて生きていきなさい。何があっても考えるのをやめちゃだめよ。それがあなたのいいところなんだから。」
だから、私はそれからもずっと考えるのをやめない。「彼女がそれぞれの心に植えつけた種」という賜物。

でも、このごろはあまりうまくいかない。

久々の彼とカフェで話した。真冬の午前中、白くて低い光線が窓にあたり、明るい輪の中でぼんやり光りながら、熱心にブレンドカードを読んでいる・・・完璧な形の耳・・・ブルーベルベット的な変態。三木富雄的?
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「意外にうまいよ、飲む?スタ○のコーヒーとは思えない。ローストが軽いからかなあ?」彼がまとっているもやいだ柔和な空気は、いつも私の気持ちを柔らかくする。どうしていつも幸せそうな顔をしているのだろう。

さて、先生の植えた種はいびつな花を咲かせています。天国から見える?voala!