検眼というお仕事

またコドモがめがねを壊した・・・今度はつるが真っ二つに・・・保険に入っているとはいえ、いったいどんだけメガネドラックにつぎ込んでるんだろうか・・・。度が進んでいることもあって、また誂える羽目になった。

検眼をするわけである。すると冷静そうな、検眼士の人がコドモを機械の前に座らせる。

「一番下から上に文字を読んでください。」
「に、り、あ、違いますけです・・・」
とかやっているわけなんだけど、被験者が変に負けず嫌いだったりすると、読めないくせに「こ」とか言ったりするんだろう。でも検眼士の人は、間違っても、そしらぬかおで、
「はい、じゃあ次は?」とか言っている。ミゴトなポーカーフェイスなのである。

それは、「あ、違いますね。残念!」とかって文字のヒントを出しては、見えているかどうかがわからない・・・「あ、惜しい!」とかさ・・・私なら言ってしまいそう。

他人の五感を数値化するわけで、彼の関心事は、被験者の視力であって、正誤ではない。だから被験者の感情とか、勝負心とかをキャッチするチャンネルはないにこしたことはない。

検眼士になるセンスというのは、多分物事をクリアにフォーカスして考えることのできる冷静さ、テーマ思考が徹底できる頑固さ、なんだろうな。