ソプラノ

コドモのころから憧れていた、声楽のレッスンを見学する。生徒さんは50過ぎのなんとなく一癖ありそうな男性。学者風?見学を快くOKしてもらえた。

内田泉先生は女優の高畑淳子によく似た先生。目鼻立ちのはっきりしたきれいな人で、言葉も感情も豊かでウイットがある。もう完全にタイプで、すっかり一目ぼれしてしまう。しまった、ので軽率にも入会してしまった!そんなつもりじゃなかったのに。来週も会えるんだと思うと、むやみに嬉しい。歌えるのも嬉しい!子供みたいになっている(いつもか。)
何かに夢中になると、欲望に忠実で、理性が飛んでしまう、コントロールなんてできなくなる・・・これは大人になったって治らない弱点、好きになりすぎるのはよくない。

先生の地声はニュートラルな低音なのに、いざ唄うとなると神々しい張りのあるソプラノ、お手本に何度も同じフレーズを唄う、そのたび狭いスタジオの空気が波動になって胸を打ち、不覚にも涙が・・・更年期特有の過感情だろうどうせ、とは思うけれど、ビン!とひびく鍛えられた声の美しさというのは、言葉にならない、涙にはなるけれど。

マスカーニの「アヴェマリア。」イタリア語で天使が言う。あなたは選ばれた特別の女性だと・・・でもきっとこれを書いた人は、イタリア人だし、聖母にあてこんで、彼の想い人をヴァーチャルに賛美していたのではないかと・・・だってイタリア人だもの。
どうしても身悶えるほど切ないラブソングに聞こえる。http://hwm2.gyao.ne.jp/e-karaoke/Sample-Ave_Maria.mp3